プレミアムハートライフ大岩 生活リハビリ日記「美味しいものを美味しく食べる」
目次
※リハビリ中の為、マスクを外しています。
プレミアムハートライフ大岩の生活リハビリでは、「お客様がやりたいことの実現」をモットーに、理学療法士がプログラムの作成や状態の評価を行い、介護士がそのプログラムを実践しています。今回は嚥下について生活リハビリを開始したO様の紹介です。
おいしいものをおいしく食べる
O様は部屋で過ごされていることが多く、笑顔を見ることはありませんでした。そこでO様の笑顔を見るために『楽しみ』があるかスタッフが探していたところ、「甘いものが好き」という情報を得ました。普段はきざみ食にトロミをかけて召し上がっているO様ですが、誤嚥の危険性を考慮した上で甘いものを召し上がっていただくために生活リハビリを開始しました。
理学療法士と介護士の連携
※リハビリ中の為、マスクを外しています。
O様は普段の食事でも時々むせが見られます。理学療法士の見立ては、「嚥下機能の低下はある程度あるが、それよりも覚醒状態の低下が課題」とのことでした。食事の前に、覚醒状態を上げる目的と口腔の準備運動を目的としたリハビリを取り入れることから始めました。最初に、吹き戻しや巻き笛と呼ばれる通称ピーピー笛を用意しO様に吹いていただきましたが、動きが少なく実感が得られにくかったため風車に変更しました。理学療法士が介護士に、実施する際の注意点を申し送りながら行っています。
食べる動作の練習
※リハビリ中の為、マスクを外しています。
食べる準備が出来たら、今度は食物を自分で口に運ぶ練習です。最初は理学療法士がO様の腕を支え、ご本人様の動きに合わせて食べる動きの練習を行います。何度か行っているとスムーズに自分で食物を口にすることが出来るようになりました。写真では羊かんを召し上がっていますが、数日後には鈴カステラも召し上がることが出来るようになりました。
普段の食事
※リハビリ中の為、マスクを外しています。
理学療法士からの情報を共有し、介護士もすぐに実践します。ベッドで寝る姿勢や食べる前の準備を意識することで、むせなく安全に食べることが出来、ご本人様も喜んで召し上がっています。
理学療法士のプログラムを普段から介護士が実践することで、O様はむせなく召し上がることが出来るようになってきました。食べるためには、食べる前の準備が大切ということがとてもよくわかります。毎日リハビリを行うことで、O様1人でも行えるようになり、今では風車をくるくる勢いよく回すことができるようになりました。
O様(94歳)のコメント
「おいしく食べれるようになって嬉しいよ。ありがとう」
担当理学療法士からのコメント
今回は「O様に誤嚥性肺炎を起こしてほしくない。でも簡単に嚥下食にしたくない」という施設職員からの相談を受け、食事のリハビリを実施することになりました。普段は表情の変化が乏しいO様ですが、「羊かんを食べましょう」とお誘いをすると笑顔が見られ、スムーズに起き上がることにも成功しました。いくつかある羊かんの種類を選んでいただく際には積極的に腕を動かしたり、最後にはトロミ剤不使用のお茶や羊かんをむせることなく召し上がられました。まずはおやつの段階から呑み込みの練習を行い、食事に関してもむせなく召し上がることが出来るように施設の職員と一緒に頑張っていきましょう。
こちらの生活リハビリを行っている老人ホームは
プレミアムハートライフ大岩(静岡市葵区・介護付き有料老人ホーム)