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老人ホーム入居中の入院について
医療について目次
施設入所中、様々な理由で入院となる方がいます。救急車で搬送されるケースもありますが、入院中は医療による支援対象となるため、介護保険でフォローをすることができません。そのため、入院中に家族に代わって様々な支援をできる施設は少ないと言えます。
施設により異なる
特養や介護付有料老人ホームなどの施設では入院となっても、居室料等を払うことでそのまま居室(ベッド)はキープできるところが多いようです。しかし、一定の期間経過しても退院の見込みがない場合や、長期間に及ぶと判断された場合、一旦退去を求められる場合があります。その判断は施設とその入居者の状態などを考慮しながら対応するためケースバイケースとも言えます。施設や病院と相談しながら判断する必要があります。
なお、サ高住についてはその多くが賃貸借契約のため、入院となっても退去しなければならないという法的なルールはありません。しかし、現実的には医療的な対応が必要になると予測されるなど、退院後の生活が難しいと判断される場合や、戻るまでに長期間を要すると判断される場合には、施設側から打診されることもあります。長期間に渡り入院費と施設の居室料を支払う負担もあるので、可能であれば、一旦退去して、退院後やリハビリ後に再入居するというのも一つの選択肢と言えます。
入院中の対応
入院しているときは、基本的に介護施設は直接関与することはできません。そのため、家族が対応することになります。例えば入院中の治療の判断などはもちろんですが、入院中の病室で使う物の準備や衣類の洗濯などは家族が対応することとなります。施設が入院時の支援として行えるのは、病院から指示された衣類等を施設で使っているもので用意したり、施設で飲んでいる薬をまとめ、病院にお渡しする事などです。
施設に戻れる状態か?
退院後に施設に戻れるかどうかは、その施設における医療対応状況により異なります。24時間看護師が配置されているような施設では、ある程度医療依存度の高い方でも対応可能ですが、そのような施設は非常に少ないと言えます。退院に際しては施設、病院、ケアマネジャーが連携しながら必要な医療的な処置等について確認していきます。
また、転倒による骨折などで入院した場合はリハビリ病院や老健でリハビリをしてから元の施設に戻ることもあります。
アクタガワの老人ホームでも対応可能な医療的ケア、対応不可能な医療的ケアがあります。介護付き有料老人ホームのプレミアムハートライフ大岩を例にご説明します。
プレミアムハートライフ大岩では、日中は看護師が常駐しています。状況によって対応可の項目は、日中のたん吸引など医療的ケアのみで収まる場合は対応できますが、終日医療的ケアが必要な場合は対応が難しいです。
長期入院になった場合はどうするのか?
長期入院になった場合、老人ホームの部屋を確保し続けられるのか不安な方もいると思います。こちらの章では、長期入院になった時の方針と長期入院になりやすい病気をご説明します。
長期の入院はいったん退去を求められることも
入院中は居室料などの基本料金を支払うことで、継続してその部屋を確保することができる施設が多いですが、入院が長期にわたる場合、施設からは一旦退去を求められる場合があります。入院が長期化する場合、継続してその施設で生活することができなくなっている可能性が高いためです。入院した際は退院までの見込みなど病院、施設、ケアマネジャーと相談しながら判断することが必要となります。部屋を確保できる場合は、介護保険料はかからず、食費もキャンセル対応で請求されないケースがほとんどです。
アクタガワの介護付き有料老人ホームでは、1か月は居室を確保できます。また、入院先の医師より必ず3か月以内に施設に戻れると想定されている場合、3か月間居室を確保できます。
長期入院になりやすい病気
長期入院になりやすい病気には、先述した骨折のほか、脳梗塞や脳卒中などの脳血管疾患などが挙げられます。脳血管疾患は麻痺が残る方も多く、リハビリに時間を要します。そのため、入院先の病院からリハビリ病院に転院し、リハビリをするケースが多いです。
アクタガワの施設の対応
プレミアムハートライフ、ハートライフでは、入院中や退院が近くなると連絡を取り、提携医とも相談しながら受け入れ可能であるかの判断をしています。受け入れ可能であれば病院は家族と退院日の調整をします。施設では退院日決定の報告を受け、ケアマネジャーとの調整、食事の再開手続き、退院時の状態についての情報の共有と対応方法の検討等を行い、退院後も安心して生活いただけるよう態勢を整えています。
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