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施設での入浴について
施設の介護について人間の生活において入浴は清潔の保持、心身のリラックス両方の面で重要な行為です。介護が必要な高齢者施設での入浴についてここでは説明します。施設での入浴の回数は個人の習慣にもよりますが、週2~3回というところが多いようです。浴槽の種類も何人かで一緒に入る大浴場や一人ずつ入る個浴、車いすや寝たきりの方が入る機械浴があります。
施設での入浴の流れ
施設では毎日体温と血圧を測定しています。体温・血圧に異常が見られた際はシャワーのみ、清拭(体をお湯と清潔なタオルを使って拭く介助)、入浴中止といった判断をし、場合によっては医師に報告しています。
入浴は高齢者の体には負担のかかる行為の為、「めんどくさい」と言って拒否される方も少なくありません。施設職員はそんな方に「仕方ない、入るか」という気持ちになるよう、会話しながら脱衣所へ誘導します。大人数が入浴する施設では、入浴の際は浴室内の介助担当と、脱衣所での介助担当がいます。脱衣所では脱衣の手伝いが必要な方にはフォローするなど、安全を確保しながら見守ります。
入浴の介助
脱衣後は安全を確保しながら浴室に入ります。入浴の際も介護の基本となる「自分でできることは自分でやる」を尊重し、職員は見守りを基本としながら、背中やしっかりと洗えていない部分を洗います。同時に行うのが皮膚状態のチェックです。職員が気づかないうちに転倒したのではないかと思うような痣、肌を搔きむしったようなひっかき傷、寝たきりの方の背中のわずかな発赤など注意深く観察し、情報を共有します。特に寝たきりの方の皮膚状態の観察は重要で、床ずれになりやすい状態なので、その予兆となるような皮膚の状態には注意を払っています。
一対一でゆっくりと話をできる時間
入浴は心もリラックスできると同時に、職員と1対1になれる機会です。中にはその職員に普段の生活での悩み事・・・入居者同士の関係や職員への不満などをこぼす方もあります。そんな時、職員はしっかりと向き合い、その悩みを受け入れます。入浴の時間は入居者の本音が聞ける大切な機会として捉えている施設もあります。
機械浴
機械浴にも様々な種類があります。古くは背中まで包み込むブランコ状のリフトで釣り上げて浴槽内につかるというタイプが多く見られましたが、今は車いすのまま浴槽に入るタイプや寝たまま体がスライドして浴槽につかることができるタイプまで様々です。いずれの形状の機械浴も入居者の重度化を想定して用意されているものです。どのような状態で利用となるかは施設で判断することになりますが、安全性がその判断の基準となります。
アクタガワの入浴施設について
プレミアムハートライフ、ハートライフでは一般浴、機械浴の他に檜風呂をご用意しています。ゆず湯や菖蒲湯などの季節のお風呂もあり、皆様楽しみにされています。
お風呂が楽しみという方も多い中、介護施設のお湯の温度は約40度と低めに設定されています。入浴時間も短く感じる方が多いようです。しかしこれは、入浴前から入浴後にかけての血圧変動を抑えるための対応です。入浴は水圧で血管を圧迫するなど、体に負担を強いる行為でもあります。また、温度変化も血圧を上下左折大きな要因です。施設では脱衣所では職員が汗を流すほど温めた状態として、浴室内と脱衣所の気温差が無いように配慮し、ヒートショック対策にも努めています。入浴後には看護師により塗り薬が塗布されたり傷等の処置を行ったりという介助も行っています。このように施設では転倒から皮膚状態、温度管理と安全配慮に万全を期した状態で入浴の介助を行っており安心して入浴できる環境を整えています。
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